音大受験に必要なこと

 皆さんが音楽の道を志し、将来音楽に携わって生きて行きたいと決めたとき、一番始めに音楽大学進学という道が候補にあがってくるでしょう。

 このエントリでは、実際に音大進学を決めたときにどのようなハードルを越なければならないか、そして大事なポイントがどこにあるのかをみていきたいと思います。

〜音楽大学の器楽科とは、そもそもどんなところなのか

 音楽大学では、理論・ソルフェージュ・音楽史などの音楽科目及び一般教養科目の授業があり、これらは普通の大学と同じく講義を受講する形式です。前後期末の試験orレポートの成績で単位を取得するのも同じです。

 これに加えて、音楽大学の器楽を専攻する学生には実技レッスンが加わります。普通大学では「実習」や「ゼミ」と呼ばれる授業に近いものですが、大きく違うところはマンツーマンの授業であることでしょう。また学位を取得するための「論文」は「演奏試験」に置き換えられ、ここで4年間の成果を発表し、学位が与えられます。

 音楽科目の授業でより深い音楽的知識を身につけ、実技レッスンで表現するための技術を学ぶという2つ主軸がありますが、器楽専攻は卒業試験が演奏試験であることからも、その重心は比較的実技レッスンに置かれているとみて良いでしょう。

 実際に、音大生は毎週のレッスンのための練習に追われ遊ぶ暇もない、という事もしばしば見受けられます。それだけレッスンの回数も多く、大学生活はさながら実技の先生と二人三脚、という形で進んで行きます。

〜入試科目について

 音楽大学では上記の事を学びますから、その基礎となる知識と技術が入試では求められます。音大によって科目に多少の違いはありますが、多くの大学では音楽理論の基礎となる楽典、演奏するための基礎能力となる聴音・ソルフェージュ、そして実技試験です。それに加えて、一般科目として国語や英語の試験を受ける事になります。

 合格のためには全て抜かりなく準備を進めなければなりません。しかし筆記の試験では間違いに気付けば書き直すことができますが、演奏試験ではそれができないという点で、実技は特に重点的に準備しておく必要があります。また合格ラインに関しても、筆記試験の科目は答え合わせができるので自分が今どのレベルにいるのか受験前に判断がしやすいですが、実技試験はそれができないため、受験前に大学の先生に聴いていただきアドバイスをもらう事が重要になってきます。

〜ここまでのまとめ

 当たり前の結論となってしまいますが、やはり専攻実技の先生のレッスンを受験前に受けておくことが、受験にとっても、その後の学生生活においても最も重要な事になってきます。

 先生と二人三脚で学生生活を送る上で、先生も生徒も人間ですからどうしても相性が合わない事もありますし、だからと言って先生を変える事は実際のところなかなか難しい問題です。できる限り事前に先生のレッスンを受け、自分にとって良い先生であるかどうかを確認し、また受験に向けてどのような部分を改善すべきかのアドバイスをもらいましょう。音大の多くでは、出願の際の書類に希望の先生を記入する欄がありますから、ここを空欄にしないように先生としっかりコンタクトを取りましょう。

 留学生の多くは、この先生につきたいから、この大学に入りたい、という順番で留学先を決める方がほとんどかと思います。海外は情報が少ない分、このようなシンプルな発想になるのだと思いますが、音大のような師弟関係が重要になってくる場面では、本来はこのような考え方が理想的なのではないでしょうか。

>>次回は、実際に音大の先生のレッスンを受けるにはどのような方法があるのかをまとめてみます

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